20260804_07 農林水産委員会県外調査
- 8月8日
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岡山県議会農林水産委員会県外調査をおこなった。北海道の気温は25~27℃と朝夕は肌寒さを感じ、日中は日差しはあるが湿度も低く過ごしやすい調査となった。
1.ホクレン農業協同組合連合会を訪問
ホクレン農業協同組合連合会を訪問ホクレンは、自組織の体制強化とともにJAグループと連携した農業現場の労務支援を行っています。2026年5月には雪印メグミルクやカルビーなど食品・飲料大手11社と共同で「北海道食産業人財活躍連合」(FOOD CAREER HOKKAIDO)を設立。

若年層の道外流出による人手不足に立ち向かうため、個社の枠を超えて結集した組織であり、全国の学生に向けた合同説明会の開催やキャリア授業などを通じ、北海道の「食」を支える仕事の魅力や社会的意義を次世代へ発信。共同での採用や人財育成を強化し、持続可能な食産業基盤の維持・発展を目指しています。北海道の一農家の作付け面積は約50-60町、畑作が多く、圃場整備も進み水稲は直播が主流になっているそうで規模間の違いもありますが、岡山県の農業振興の参考にさせて頂きます。
2.株式会社 Kalm角山にて酪農経営状況等を調査
北海道江別市を拠点とする酪農企業である株式会社Kalm角山を訪問。

2014年に5軒の酪農家が共同で設立し、「家業から企業へ」の転換を掲げています。国内初の「メガロボットファーム」として、複数の自動搾乳ロボットやAIを用いた最先端のスマート酪農を実践し、人手不足の解消と高い生産性を実現しました。また、牛の糞尿を活用したバイオガス発電や地域の産業廃棄物の再利用など、持続可能な循環型酪農にも注力しています。


バイオガス発電も含む1,000頭パッケージとしての経営、糞尿処理にはコーヒー豆殻を活用し臭気も感じない。

3.安芸農園にて余市ブランドや営農について調査
北海道余市町登地区にある安芸農園は、1899年から120年以上続く歴史ある農園。

現在は6代目が中心となり、品質にこだわったワイン用の醸造ぶどうをはじめ、高級生食用のシャインマスカットなどを栽培しています。「美味しいワインは美味しい葡萄から」をモットーに最高品質のぶどうを追求。代々受け継がれた技術を活かし、プレミアムぶどうジュースの販売や施設野菜の栽培にも取り組んでいます。

余市町がワインに特化する方針、町が指針を打ち出しその体制を支援することで人口は減少しても営農所得は上がっているとのこと。岡山県の営農における所得向上のヒントにしたい調査であった。
4.おたる海の学校 水産業支援について調査
「おたる海の学校」は、北海道小樽市の豊かな海を舞台に、子どもたちが自然の価値を学ぶ環境教育プログラムです。

NPO法人おたる祝津たなげ会などが主催しています。「見る」「聞く」「食べる」という3つの体験をカリキュラムの柱としており、海の生き物(ミズダコやウニなど)に直接触れたり、専門家から生態を学び、実際に味わうことで海への理解と愛着を深める事業概要を調査しました。

5.道総研(北海道立総合研究機構)の水稲に関する研究や品種、栽培技術などを調査
道総研の水稲研究は、上川・中央農業試験場が中心となり、北海道の気候に適した品種開発や栽培技術の確立を担っています。

近年は高齢化や担い手不足に対応するため、田植えを省く「直播栽培」に適した品種(「えみまる」など)の開発や、スマート農業による省力・低コスト化に注力しています。また、温暖化に伴う夏の異常高温への対策として、お米が白く濁る品質低下(白未熟粒)を防ぐ耐暑性品種の育成や、気候変動に応じた水・肥料の管理技術の開発も急務です。さらに、外食向けの多収米や高品質な酒米・もち米の安定生産にも取り組み、市場ニーズに応じた多様な米作りを支えています。

北海道では水稲の生育期間も短く、気候も違うため岡山県でも多く栽培される『ヒノヒカリ』などは、まだ穂もつかない状況でした。近年の暑熱対策は水の掛け流しと、、、田舎だったら池係に怒られそうです(笑)

6.水産庁にて漁業取締船と状況について調査
水産庁は、日本の排他的経済水域(EEZ)における外国漁船の違法操業や、国内漁船の密漁・違反操業を監視・摘発するため、漁業取締船を配備しています。近年、外国漁船による組織的かつ巧妙な違法操業が深刻化しており、取締業務の重要性は増しています。

取締船には、高速航行能力や夜間監視カメラ、放水銃などの最新装備が搭載され、海上保安庁とも連携して24時間体制で警戒にあたっています。また、ドローンを活用した広域監視や、AIによる不審船の行動予測など、スマート化による効率的な取締りも進められています。水産資源の持続的な利用と漁業秩序の維持のため、取締体制の強化と老朽船の更新が喫緊の課題となっています。
岡山県は唯一の県有漁業取締船「きび」が老朽化していることを踏まえ、本年度当初予算で調査や基本設計費710万円を確保している。我々も本調査を参考に今後の船舶刷新に向けてしっかりと協議していきたい。
7.考察
今回の調査では、北海道の先進的なスマート農業や組織的な人財確保、ワインに特化した高付加価値化による所得向上の可能性を学びました。 特に、個社の枠を超えた採用支援や、ロボット・AIを活用した大規模経営と循環型酪農の両立は、岡山県の担い手不足や環境対策への大きなヒントとなります。また、老朽化が進む漁業取締船の更新についても、最新鋭の装備を調査した経験を活かし、本県の持続可能な農林水産業の発展に向けた議論に繋げて参ります。




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